自分の不倫によってパートナーとの離婚が決まったら、不倫相手の元に容易に行くことができると考えるのは浅はかです。
不倫によって失うものは多く、しかも不倫相手との繋がりが余程本気でない限り、そのリスクの大きさに不倫相手も去っていくことがあります。
リスクなしの離婚などあり得ません。しかも周りに影響することがあるとすれば、どんなことなのか考えておかなければなりません。
■不倫による離婚で自分自身が失うものとは
まず、周りからの信用を失います。場合によっては職を失うこともあります。
もし孤独を感じて不倫していたとしても、結局は更に強い孤独感にさいなまれることになります。
大きい損失は、それまで守ってきた財産です。慰謝料によるお金や不動産など、その金額によっても違いますが、少額であることは少ないと思われます。
もし財産もなく支払えないようであれば、分割や減額を申し出ることになり、それでも無理な場合は裁判所に訴訟を起こすしかありません。
また、当然ながらそれまで生活をともにしていた家族を失います。子供がいて親権を失えば、会うことが制限されたり、養育費の問題も出てきます。
そして離婚を成立させるためには、多くの貴重な時間を離婚によって失うことになります。
■不倫によって自分の周りが受ける影響とは
パートナーにとっては、今まで人生を共にしていたはずの夫、妻を失い、親権をどちらか一方にすることで、子供は自分の片方の親を失います。
楽しかった時間もつらいものとなってしまうと、思い出までも失います。
不倫相手も有責と見なされて、慰謝料を請求されることになります。
ただし、不倫相手が既婚者であることを知らなかった場合は、慰謝料の請求はされないことがほとんどです。
■裁判を起こす前に、ほとんどが協議離婚で解決をしている
離婚をするにあたり、夫婦どちらの場合も裁判となるとその費用が重くのしかかります。
その理由もあって、裁判まで持っていかずに協議離婚で解決する方法を選択することが多いようです。
条件についてお互いに大きく隔たりがない場合は、様々な物理的負担や精神的負担も考えて、協議離婚の方を選ぶのは間違いではないと言えます。
離婚をしたいと思っても、その原因が不倫である場合、様々なリスクと周りへの影響も大きいことを忘れてはいけません。
失うものの大きさから比べて、どれくらいのものを得ることができるのか、離婚を決意する前に考えておくことは必要でしょう。