離婚の理由は不倫相手との結婚?許せない相手との向き合い方とは
「離婚してください。好きな人と、結婚したいんだ」
パートナーから告げられた、あまりにも残酷な離婚理由。それは、単なるすれ違いや価値観の違いではなく、「不倫相手との再婚」という、あなたの存在そのものを否定するかのような裏切り。
信じていたパートナーからの二重の裏切りに、怒り、悲しみ、絶望、そして「絶対に許せない」という激しい憎しみの感情が、心の中で嵐のように吹き荒れていることでしょう。
そんな時、どうすれば自分自身の心を守り、この耐え難い現実と向き合っていけば良いのでしょうか。
今回は、パートナーが不倫相手との再婚を望んでいるという、最も過酷な状況に直面した時の「心の持ち方」と「具体的な向き合い方」についてお伝えします。
■STEP1:「自分を守る」ことを最優先に
まず、何よりも大切なのは、激しい感情の渦に飲み込まれず、あなた自身の心と体、そして生活を守ることです。
怒りや不安が頭の中を巡る時、適切な判断はなかなかできないものです。冷静さを取り戻すことをまず心がけましょう。
大切なのは、1人で悩みを抱え込まず、感情を一気に吐き出して整理することです。
カウンセリングの場や、信頼できる友人の前で、思い切り泣いたり、怒りを言葉にしたりして、感情を安全な形で発散させましょう。
■STEP2:やるべきことを明確にする
心の安全がある程度確保できたら、次は現実的な問題と向き合うフェーズです。ここで重要なのは、「許せない」という感情と、「法的に、そして今後の自分のためにやるべきこと」を意識的に切り離して考えることです。
感情に任せて行動すると、本来得られるはずだった権利を失う可能性があります。
【冷静に進めるべき、具体的な手続き】
- 不倫の証拠を確保する
慰謝料請求や離婚協議を有利に進めるために、パートナーと不倫相手の「不貞行為(肉体関係)」があったことを示す客観的な証拠を集めましょう。
LINEやメールのやり取り
写真や動画
ホテルの領収書
探偵の調査報告書 など - 慰謝料を請求する
不倫は、あなたに深刻な精神的苦痛を与えた「不法行為」です。あなたは、パートナーと不倫相手の両方に対して、慰謝料を請求する権利があります。請求額や方法は、必ず弁護士に相談して進めましょう。 - 離婚条件を有利に進める
離婚は、相手の言いなりになる必要は全くありません。むしろ、相手は「有責配偶者」であり、あなたは法的に守られた立場にあります。
財産分与: 婚姻期間中に築いた財産を正当に分ける権利があります。
養育費: 子どもがいる場合、将来にわたって適正な金額の養育費を請求する権利があります。
親権: 不倫が直接の原因で親権が取れなくなるわけではありませんが、子どもの福祉を第一に考え、有利に進めるための戦略を弁護士と練りましょう。
■STEP3:自分のための「新しい人生」を描き始める
法的な手続きを進める一方で、少しずつで良いので、あなたの意識を「過去」や「許せない相手」から、「自分自身の未来」へとシフトさせていきましょう。
小さな幸せを見つける、仕事や趣味へ打ち込むなど、やり方は様々あります。
■アナタは無力ではない
離婚後にパートナーが不倫相手と再婚するという現実は、あなたの心を深くえぐる、耐え難い裏切りです。しかし、あなたは決して無力な被害者ではありません。
感情の波に溺れず、法という武器を手に、自分の権利を主張し、未来の生活を守り抜く強さを持っています。
憎しみに心を支配されるのではなく、それを乗り越えた先にある、あなただけの新しい幸せな人生を、どうか諦めないでください。専門家の力を借りながら、一歩ずつ、着実に前へ進んでいきましょう。